2004年が地球上の全ての人々にとって、幸せな年となりますように!
と言っても、これが一番難しいことですね。誰かの幸せが、他の人の不幸となることもありますし・・・。人々の関係は幾重にも複雑に絡み合っていて・・・
最大公約数の幸せを求めるしかないかもしれません。
でも、小さな幸せで良いから、誰もがほんの一瞬でも幸福!と感じることができればいいですね。その気で探してみると、本当に何気ないところに、いくつも小さな幸せってありますよね。今年は、そんな幸せをいくつも感じる事のできる感性を磨き、演奏にも磨きをかけていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
さて、大晦日のジルベスタ―コンサートでは、加羽沢美濃さん作曲の「月のオーラ〜12のヴァイオリンのための」の第二ヴァイオリンで演奏した他は、ほとんどオケで出ずっぱりでした。今年のカウントダウンは、大パイプオルガンの前で、12人のバレリーナが時計の文字となり、プロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」に合わせて12時を迎えるという趣向で、飯森範親さんの指揮でバッチリ決まりました。
最後はヨハン・シュトラウスのワルツ「春の声」で締めくくり、打ち上げを終えて帰宅は3時に。
元旦はお昼過ぎまで寝ていたいなぁという欲望を押さえて、母方の祖母を親戚で囲んでの新春恒例お食事会。
86才の祖母は昨年は体調がすぐれなくて、入退院。この会も存続を危ぶまれたのですが、大分元気になって明るい笑顔でみんなで「おめでとう!」を言えて本当に良かったです。
(写真は祖母を囲んでいとこ大集合!圧倒的に女性軍が多いですね。赤組優勝?!
今年の紅白ってどうだったのでしょうね?ここ数年見てないのですが)
(写真は風邪をひいて鼻の下が赤い私といとこ衆。)
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そして、2日は今度は父方の祖父母の家に、久々訪問ができました。こちらも、いとこ大集合に女性軍多し。唯一の男の子の俊ちゃんは転勤で家族3人で上海在住なので、その妹の麻子ちゃんの旦那様以外は皆女子。
小さい頃はいつも一緒に行き、お年玉を頂いていた未穂も、数年ぶりに一緒に行きまして、またお年玉貰ってました。
いいのかぁ?そういうことで。といいつつ、私も頂きましたが・・・・。
少し休日だと、気が緩むのか、すっかり風邪引きモードでしたが、5日から仕事始めで、オペラシティの「フリン伝習録」のリハーサルが始まるころには、体調も戻りました。
こちらの話題はデュオコーナーにて。
17日には本牧の隣花苑にて、私のソロリサイタル。ここは、父母の大学の先輩が女将をしている雰囲気のあるお料理屋さんです。
室町時代の建物を移築して、美食家だった女将の曽祖父、原三渓翁が伝えたお料理を提供することで知られているのですが、ここでは特別な空間に静かな時の流れがあり、女将の自然な接客が、人々を魅了する、ユニークな場所です。
この雰囲気を、私も好きで、時々伺って、女将やお母様とお話して、優雅で貴重な時間を過ごさせてもらっています。
(写真はお正月のお飾りの移築された囲炉裏のあるお部屋)
ここで、演奏会をというお話を頂き、真っ先に弾こうと思ったのはバッハ。
音の響きは違うのですが、不思議とヨーロッパの教会での演奏会と共通点があると感じたのです。そして、バッハに触発されて無伴奏ソナタを書いたベルギーの名手イザイの作品をと自然にプログラムも決まりました。
当日は、今年初めての雪が朝からシンシンと降り、いよいよ雨女から今年は雪女にバージョンアップ?!したかと思いましたが、それほど悲惨なまでには至らなかったので、お客様にとって、本当に良かった!とほっと致しました。
(写真はお正月料理を召しあがった後の演奏をお聴き下さるお客様)
雪と古民家とヴァイオリンのコラボレーションが、とても神秘的で素敵な演奏会だった、
など嬉しい感想を頂きましたが、次回は雪が絶対降らないような時にしたいですね。
(写真はお正月の設えの隣花苑の石釜の前で、素敵な女将と終演後すぐに重装備に着替えた私)
今年も、様々なシーンで成長を続けるヴァイオリニストであるように、努力してきたい
と思います。これから、黒部でのワークショップと演奏会で、雪国へ。
雪に慣れている地方は、きっと備えが充分なことと思いますので、関東での雪のような心配はないでしょう。その後は埼玉越生町でトリオの演奏会、そして、南へ飛んで大分での池辺晋一郎先生監修の演奏会。
池辺先生作曲の2つのヴァイオリンの作品を仲良しの佐分利恭子ちゃんと弾きますので楽しみです。ピアノはデュオのCDでお世話になった石岡久乃さん。
日本の広さを実感しながら旅をしてまいりまーす。 |