2004年のインフォメーション

 

2004/12/08小さな一歩ですが、チケット代で5000本分のマングローブの苗に!

今年も最後の月に突入。この1年いろいろな出来事がありましたが、1年の締めくくりを迎えるにあたって、地球の未来をよーく考える経験ができました。11月のある日、西表島のマングローブを見に行って来ました。
間近で見るマングローブ「海の森」の迫力は、圧倒されるものがあります。

3日にマングローブ植林の為のチャリティコンサートがあり、八ヶ岳で自然派の暮らしをされている柳生 博さんとその体験談をお話しましたが、自然の営みというのは、本当に偉大だなぁと感じた西表でした。

写真は西表の海の森。撮影by絵里子

3日のフィリアホールでの演奏会は、村松監督の構成で、CMの映像が舞台後方に映し出されて開幕。
柳生さんの自然との共生、野鳥のお話で、満員のお客様にも、地球温暖化を防ぐことの大切さは伝わり、熱い思いが共有できた一夜でした。
後半、私の演奏の最後の曲「星に願いを」(CDにも入っていますよ)では、暗転の中に後方壁面一杯に映し出されたマングローブ映像と音色がマッチしていて、客席の皆様もマングローブを体験した感じがして、素敵だったとのご意見を多数頂きました。

今回のチケット代で5000本分のマングローブの苗になりました。
ちょうど、フィリアホール内ぐらいの広さでしょうか。
小さな一歩かもしれませんが、私もこれからも協力して、少しでも多くの木々が地球の未来を支えてくれることに貢献したいと思っています。

 3日のコンサートより

さて、今月16日には私の初ソロアルバム「踊る人形」が発売になります。発売を記念して管理人さんがHPをリニューアルして下さいました!どうですか、素敵だと思いませんか?・・・・って、私もまだこの原稿がUPしてから知ることになるので、どきどきであります。

Dancing Dallに収録された曲目は13曲(17トラック)です。詳細はCD案内でご覧下さい。
曲目解説は、自分で書きました。選曲したものをどう弾きたいかなども書いてみました。
渡辺ディレクター始め、スタッフの皆様の想いがひとつになって、素敵なCDになったと自負しています。
ぜひショップでお買い求めになって、ご感想やご意見をメールして下さいね。
お待ちしています。どうしても、近所にない!という場合は、ファンクラブからお送りすることも可能だそうですので、どうぞよろしく!


さて、10月のプラザイーストでのトリオの演奏会の写真です。
1月26日の所沢ミューズでの高橋多佳子さんの演奏会に、再びこのB型トリオで
出演しますので、お楽しみに。

11月5日にはオペラシティリサイタルホールで、林峰男さんと岡田将君とのイマジントリオでの演奏会がありました。
林先生には講習会で学生時代からお世話になってましたが、いつまでも変らないダンディなチェリストです。
岡田君はダイナミック&繊細さを兼ね備えたすごいピアニストです。三人ともイマジン所属のアーティストということで、また一緒に弾く機会があると良いねと話していました。

写真オペラシティ楽屋にて。残念ながら三人で撮った写真がない!

月一回のご報告のインフォメーションですが、これからは、Diaryでチョコチョコと書き込みをする予定です。
写真も、デジカメでご報告、のつもりですが、いつも忘れてしまって写真のお上手なファンの方に頼りっぱなしで。。。
また結局頼ることになるかもしれませんが、ちょくちょく更新するようがんばります!!

師走とはいえ、比較的暖かいですが、これから皆様ご多忙な時期。
どうぞお風邪などひかれませんように、気をつけて下さい。
そして、12月16日はCDショップにお出かけ下さいますように!!
来年にはヤマハ、タワーレコード等での発売イベントもありますので、遊びに来てくださいね!


2004/10/26できることは祈りをこめて、心からの演奏を捧げること・・・

芸術の秋到来!とともに、関東には今年一番の台風もやってきて、風と雨の強さの中、久々に熱を出して臥せってしまいました。
9月は地方と関東地域など遠距離での演奏会が連続であったり、CD関係の打ち合わせなどで休日なしだったので、疲れが少々たまってしまったのでしょう。
でももう大丈夫!元気快復です。

台風といえば、台風23号はあちこちに大きな傷跡を残しました。
3月ににお邪魔した豊岡もとても大きな被害を受けています。
また9月にお邪魔した新潟には地震が直撃。
あの時出会ったみなさんが、被災されているかもしれないと思うと、何か私にできることはないのだろうかと歯がゆい気持ちになります。
一日も早く復旧されることを願って、日々の音楽活動の中で祈りをこめて、心からの演奏を捧げたいと思います。

12月発売CDの編集&マスタリング作業が先週終りました。
今回はソロのデビューCDということもあり、曲目には皆さま聴きやすい、お耳なじみの楽曲が揃いました。
詳しい曲目は次回の更新時に載せますが、ジャケットは横浜の某所で撮影。
レトロな雰囲気に仕上がっています。どうぞお楽しみに。
番号のお問い合わせがありましたので、ここにお知らせ。
VICC60421 12月16日発売!ですので、どうぞよろしくお願い致します。

9月18,19と文化庁舞台芸術国際フェスティバルの一環で「上野の森ミュージア
ムコンサート」と題して、西洋美術館前ロビーにてのクロマティックハーモニカの竹内直子さんとのコンサート。
2日とも風が強く、玄関前には突風が渦をまくような状況で、譜面台にしっかり超特大クリップで固定したはずの譜面も、飛ばされていくほど・・・・。
大切な楽器が、弓が・・・折れそう!!!でも、たくさんのお客様が炎天下にずっと聴いて下さり、聴衆に励まされつつの演奏会でした。いっそ雨天だったら講堂でできたので、せっかくの雨女パワーをそこで、使えなかったのは痛かったなぁ。
今までのアウトリーチの中でも出色の難しいシチュエーションでした。


写真は風との戦いをこなしつつの演奏、竹内さんと。 

次には大分での茂木大輔さんプロデュースの室内楽コンサート。「モーツァルト特集」で私はモーツァルトのクラリネット5重奏などを弾き、未穂と彼女の夫のエマニュエル・ジラールや親しい仲間とのアンサンブル、こちらと新潟のりゅーとぴあ能楽堂、松戸などデュオでの演奏会はデュオコーナーで。

26日は千葉でピアノの松本和将君のリサイタルにゲストで出演。
3年ぶりにご一緒できて、ベルリンでお勉強中の松本君に刺激されつつ、楽しくトークもしての演奏会でした。

写真は松本君と

 

 

 

 

10月に入り、辰野町でのピアノの中川君と共演で、アウトリーチとコンサートの数日。
辰野東小学校では、小学生のみなさんの抽象作品80点に囲まれて、中川君と即興に挑戦し、「中川さん、礒さんの巧みな即興に、子供達の絵が輝いた!」と言って頂き、楽しく嬉しいアクティビティ&コンサートでした。
即興の達人中川君に引っ張られて、去年の大阪芸術見本市以来一年振りの即興で刺激的でした。
ここではものすごく美味しい手打ちそば屋さんに連れて行っていただきました。
あんな大きな岩魚を食べたのは初めて!!また絶対訪れたい町が、ひとつ増えました。

写真は小学校で中川君の精力的な説明と私の演奏に聞き入る子供たち

今回の美術館でのコンサートでは、前から夢みて、やってみたいと思っていた絵の間を巡って、その絵との関連づけをしてのヴァイオリン独奏が実現。
「このようなコンサートは初めてで感動」など好評を得たとのことで、今後も機会があったら、やってみたい形のコンサートです。

写真は絵画をフィーチャーしての美術館内を巡ぐる ソロヴァイオリニスト

最後のホールでのコンサートでは、前半は今回の展覧会、「エコール・ド・パリ」の時代、1920年代の曲を集めました。
後半は子供たちの絵を舞台に飾り、そこからのインスピレーションを、私と中川君が音楽に託しての演奏会。
どうですか、面白そうでしょう!
最後は中川君の指導の下、お客様にも参加していただいて合奏「エコール・ド・タツノ」で派手に終わりました。

そして17日バースディコンサートでは、高橋多佳子さん、長谷部一郎さんとのそれぞれのソロとトリオでのコンサートが浦和プラザイーストで。当日は私のお誕生日でもありましたが、「バースディコンサート」の意味合いはさいたま市文化振興事業団設立20周年のバースディでした。
モダンな外観に音響も良いホールで、B型トリオの楽しいバースディコンサートでした。
こちらの写真と詳細は次回に。

今、CDリリースに合わせて、取材などで多忙にしていますが、今後の演奏会は11月5日にオペラシティにてチェロの林峰男さん、ピアノの岡田将君とのサロンコンサートがあります。

12月3日は青葉台フィリアホールで、マングローブ植林のためのチャリティコンサート。
皆様のチケット代1000円がマングローブ10本分の苗になります。
みんなの地球の豊かな未来のために、ご協力お願い致します!
両チケットはこちらへ(イマジンチケットセンター03ー3235ー3777)

今年は新たな挑戦もあり、ソロCDの発売もありで充実したバースディを迎えられました。
当日はコンサートがあり、夜は久々に両親と食事(半年振りくらい!?)できましたが、前日まで編集作業で徹夜だったりで、あっけなく寝入ってしまい、あっという間に終りました。
これからの1年も大切に過ごしていきたいです。


2004/09/1412月16日に初ソロCD リリース!ぱん!ぱん!(花火の音)
今年の夏はかつてない強力な暑さを体験。猛暑になれてしまうと、33度ぐらいだと、「今日は過ごしやすい〜!」なんて思ってしまったりという、意外と環境に順応しやすい自分に気がつきました。そんな中、2度の録音、ジャケット撮影、地方公演など精力的にこなしまして、夏休み無し!という建設的な日々?!を送った私です。掲示板にも書きましたが、2回の録音のため、かなーり練習の日々を過ごしました。学生のころのようだ。。。

さて、ここで重大発表!12月16日に私の初ソロCDがビクターエンターティンメントからリリースされます。古き良き時代をイメージした楽曲が並び、ハートフルで心に沁みるCDです。
録音は千葉県君津市の君津市民会館で3日間行われました。モーストリークラシック10月号の「アーティストの車をDOする」のおかげで、超バージョンアップされたオーディオ搭載の愛車を駆り、好きな音楽を聴きながら、るんるんとドライブ。初のアクアラインを快調に走って現地に到着しました。
ディレクター、エンジニア、ホールスタッフ、マネージャー諸氏の温かい配慮で、暑い日々の熱い録音、全身全霊で燃焼した達成感があります。


好サポートしてくれたピアノの加藤君と、私の演奏の音響チェックするエンジニアの奥平さん。
曲によってマイクをこまか〜〜く調整してくださいました!
ちなみに加藤君は毎日揚げ物ばかり食べていました!?でもそれくらい体力を使う録音でした。

      

加藤君、ビクター渡辺ディレクターと、弾いたものをチェックしてます。

1日目、2日目、3日目とテイクも進む中、閉館時間ギリギリまで、妥協しないでの全力投球での録音。その後、はまったオリンピックの求道精神にも似てます・・・かな?
それにしても、今夏アテネオリンピックは、日本人の活躍が目立ち、小柄なマラソンランナー野口さんのゴールなど、胸を熱くさせてくれるシーンが続出しました。長い演奏家人生というマラソンを、私も息長く走り続ける基礎体力、スタミナに気を配って頑張っていく所存です。


エンジニアの奥平さん、マネージャーの吉田さん、アシスタントエンジニアの粕谷さんと
ホールの方と終了後の集合写真。誰かいませんねぇ。

すでに、印象的な場所でのジャケット撮影も終り、録音時の写真での普段着の私とは、一味も二味も違った私がいる・・・はず・・・。違ってなきゃ困る!!
収録曲目など詳細はまだ秘密ですが、来月には発表できるかなと思っています。絶対、お聴き逃しなく!

芸術の秋到来で、今月あちこと出没しております。どこかで皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。18,19日の文化庁舞台芸術国際フェスティヴァルの一環、上野西洋美術館コンサートは無料。13時と15時二回弾いております。お近くにいらしたら寄ってみて下さい。
ハーモニカの竹内直子さんと初共演で、リハをしましたがなかなか面白いですよ。
ハーモニカは郷愁を誘ういい音ですね〜。
ソロでは26日に千葉の勝田台にてピアノの松本和将君のコンサートにゲストで演奏します。松本君とは3年。。。4年?振りくらいの共演ですねぇ。これからリハをしますが、楽しみです。
千葉在住の方は是非お運び下さい。他にお住まいの方も、もちろん大歓迎!

実は、不注意により、パソコンを落としてしまい通信不能となっていたのですが、やっと新しいのを買って復帰しました。それも、HP更新が超遅れました一因。今後は注意致します。
では、次回のCD詳細情報にご期待下さい!!



2004/08/02夏休を韓国で堪能・・・これで夏休み終わりだぁ(でも夏はこれから!)
今夏は39度やら40度超などという、とてつもない記録を打ち立てて、今年の暑さはどうなってるのでしょうか。一方では水の被害で大変なことに!夏は「暑い〜!」というのが一番似合うとはいえ、熱中症に倒れる人多数というのは、ちょっと困ったものですね。

今からこれでは、8月はどうなってしまうのか。。。地球環境的に、やはりいろいろ大変なことになっているのかなぁと憂えてしまいます。そう考えるとマングローブの植林は本当に大切なことですね!

6月末には、久々のオフで韓国はソウルに行ってきました。といっても、別にヨン様ブームにのっかったわけではありません!冬ソナも一度も見たことのない、ブームにのり遅れた私がソウルを訪れたのは、高校の頃からの仲良しで、韓国に嫁いだ友人を訪ねての旅。
もう一人の高校からの友人と二人で行ってきました。この3人+みほで学生の頃はカルテットの練習に明け暮れていたのです。ああ懐かしい。

韓国パワーはなかなかのもので、街を歩いていても若い人もそうでない人(!)もとにかく元気という印象。たった2泊しか出来なかったので,とにかく食べ物!の私達でしたが、サムギョプサル(豚肉を焼いて,サンチュで包んで食べるもの)、サムゲタン(鶏肉のスープ,身体によい)、タッカルビなどなど堪能して帰ってきました。
もう一つ堪能&感動したのは向こうのサウナです。お風呂やさんがなんと24時間営業で、サウナがなんとも気持ちの良いものでした。日本のとどう違うんだろう?長時間入っていても大丈夫なんです。そのお風呂屋さんにヨモギ蒸しやアカスリもあり、もちろん体験してきました。うちの近所にも欲しい!そしたら毎日行ってしまうかも!?!?みほも行きたかったととても羨ましそうだったので,次回は彼女と行こうかな。
今年の夏のお休みは、諸般の事情でこれで終りです。貴重な、そして楽しい休日でした。

7月最初は長崎で、美人&実力派ピアニスト高橋多佳子さんと共に長崎市の小中学校でアウトリーチでした。
みんな凄く熱心に聞いてくれて,感激。アンケートも後日送って来てくださって、音楽の持つパワーが伝わったとのコメントにさらに感激!長崎は食べ物も美味しく、長崎ブリックホールの皆様も楽しい方ばかりで、最高!また2月にコンサートで伺うのが今から楽しみ。
今回食べられなかった「ウチワえび」とやらを絶対食べるぞ!高橋さんとは血液型B型同士で、とても気が合います。高橋さんは声もとってもきれい。
低い声の私とは大違いの美声でピアノや音楽について語る姿は女の私から見てもほれぼれしちゃいます。同じくB型のチェロの長谷部君と3人で、10月浦和プラザイースト、1月所沢ミューズ、2月長崎ブリックホールとご一緒の機会がありますので、ぜひぜひいらして下さいね。

その直後に徳永先生率いるヴァイオリンアンサンブルで北九州に。九州づいてます。ヴァイオリンアンサンブルは珍しい編成ですが、今回は8人。素晴らしいヴァイオリニストの演奏を間近で聞けて勉強になります。
響ホールは私は初めて行きましたが、その名の通り響きの美しいホールでした。まだまだ行った事のない素晴らしいホールが日本中にたくさんあるんだろうなあ。。。そして28日にはヤマハの新発売の楽器、「アルティーダ」を使ってのバイオリンアンサンブル。こちらは増えて12名!みんなヤマハの楽器を使うので,音色の統一感があって面白かったという意見が。なるほど。
普段は皆さん楽器のタイプが違うので,統一感というのはヤマハの楽器を使ってこそではないでしょうか。
休憩時には、ロビーにディスプレイされたヤマハの楽器を、お客様が体験演奏できたそうで、あちこちで試奏するヴァオリン愛好家の皆様の音が流れていたそうです。
ヴァイオリンを始める方が増えていると先月書きましたが、本当にブームは来つつあるようですね。

次の日29日はモーストリークラシックの取材。8月20日発売10月号に載る「車をDOする」というコーナーにでます。取材はなんとほぼ1日かかってしまいました!さて、車をどうしたのか!?お楽しみに。この日は台風の影響で雨がざ〜〜〜っとスゴイ勢いで降ったりやんだりで、ここでもまた雨女パワー炸裂でした。
撮影が大変でした。すみません!って私のせいじゃないのについ謝ってしまうのでした。

来月はお盆も何もなく,大変です。。。来月詳しくご報告したいと思いますが、とりあえず今は練習の日々。。。久しぶりに左手のマメも固くなっております。皆様、良い夏のバカンスをお過ごしください!



2004/06/28「音楽の魂」の深遠さに触れ、演奏家になった喜びを心から感じる
6月7日のサントリーでのリサイタルの前後は、爽やかなお天気で、初夏の陽射しと心地よい風を肌に感じるひとときでした。
当日リハーサルに向かう頃は、やや雨が・・・という感じもありましたが、お客様がいらして下さるあたりにはあがってくれて、やれやれです。

久々のサントリー小ホールはCMの東京海上火災保険さんと東急エージェンシーさんからも素敵な花スタンドをお送り頂き、会場は華やかさに包まれて、また超満員御礼でした。みなさま本当に有り難うございました。
今回のドレスはKAORUさんが、私が赤、未穂が黒でデュオの為に考えてくれたものですが、一足先にソロデビュー。
和服と帯をアレンジして、後ろに長く引くスタイル。大好評でした。が、小ホールはフラットな座席のため、後ろに座っていらしたお客様にはせっかく長く引いた後ろ姿が見れなかった!という方が多くいらしたので、ここに大公開します。


写真はファンの方が撮って下さった、前からと後姿。楽屋前にて。

今回はハーフリサイタルでしたので、サンサーンスのハバネラとフランクのソナタを弾きましたが、選曲もバッチリで、楽しめた!とのご意見が多く、嬉しい限りです。フランクはベルギー出身でもあり、ソナタの王者といっても過言ではない完璧な作品なので、私は大好きです。
やはり、聴衆の皆様もお好きな方が多く、好評を頂きました。これからも、ずっと取り上げていきたい作品ですね。
弾けば弾くほど、「音楽の魂」の深遠さに触れ、演奏家になった喜びを心から感じることができます。

昨年の三鷹でのリサイタルの折にも書きましたが、演奏会の度に、一歩一歩、ヴァイオリニスト→演奏家→音楽家→芸術家→素晴らしい人間……への階段を上っていくという気概を忘れずにいたいと思っています。今後も、様々なシチュエーションでの演奏活動の中で、その時々の私を見て&聴いて頂きたい!どうぞ温かくまた厳しく見守って下さい。

写真は、終演後、主催者さんのパーティで、前半のピアノの今井君と伴奏してくれた加藤君とのスリーショット。
顧問の先生方からお祝いと、インタビューを受けて出席の皆様とも近しくお話ができたひとときでした。

今後の予定は7月初旬長崎にて小学生の皆様を対象のアウトリーチ、高橋多佳子さんとご一緒です。
子供達からまた元気をもらってきたいです。このアウトリーチは来年2月に長崎ブリックホールでのコンサートとも関連がありますので、楽しみにしています。
その後は北九州響ホールにて徳永二男先生プロデュースによる、スーパーヴァイオリン・アンサンブル。当代のスーパーなヴァイオリニストが一同に会しての演奏会なので、これまた楽しみ。同じ趣向の演奏会が、7月28日には紀尾井ホール「スーパーヴァイオリン・アンサンブル」としてありますので、是非関東の方は、こちらにお運び下さい。北九州にはみほも出ます。
詳しくはスケジュールの「コンサート詳細情報」をご覧下さい。



2004/05/26四季を感じる日本に感謝・・・幸せだなぁ
 日が長くなってきましたね。四季の移ろいを、回りの自然の中で、何気なく感じることのできる日本。幸せなことだなぁと感じています。
4月17日の気持ちの良い春の夕べ、北鎌倉の東慶寺での演奏会がありました。

奥行きのある境内の参道
 このお寺のお庭そして建物は、その調和が素晴らしく、まさに四季折々に木々や花々が美しいハーモニーを奏でる所です。
雨女の私のコンサートとしては、珍しい(!)素晴らしいお天気の1日でしたので、お客様も境内を散策されて、豊かな緑の香りを満喫し、音響も良い本堂での演奏会で耳を楽しませ、演奏後の筍のお料理で・・と五感をフルに活用させた1日だったとおっしゃって頂きました。

 昨年は無伴奏だけのコンサートでしたが、今回はソロの曲目に加えて、特別ゲストにギター伴奏をして頂き、ヴァラエティに飛んだプログラムを構成することができました。アウトリーチでお馴染みのヴァイオリン体験コーナーも開催。
客席の皆様は、小学生と違って、ちょっとご遠慮気味でしたが、舞台に上がって下さった方々、なかなか上手に音を出して下さいました。
十数年前に、父が手作りした楽器で弾いて頂いたのですが、父も久しぶりに日の目をみた我が子(楽器)に照れてましたが、嬉しそうで、ちょっとは親孝行できたかな?

東慶寺の正道和尚様の軽妙な司会で客席も和みました

 先日、ヤマハの売り出すクレモナ製楽器の品質保証マーク付きのクレモナバイオリンのプレゼンテーションで演奏しました。
ストラディヴァリウスやガルネリ・デル・ジェスなどを生み出したイタリアのクレモナの現代の作者が制作したものです。
ストラドモデル、デルジェスモデルの2種類を弾き比べたのですが、とても興味深い経験でした。
この楽器について、詳しくは下記をどうぞ。
クレモナバイオリン ウェブサイト

7月28日に、このヤマハの楽器を使ってのヴァイオリンアンサンブルの演奏会が紀尾井ホールであります。
プログラムもとても楽しそうですので、ぜひお出かけください。詳細はまた後日。

 最近中高年層でもヴァイオリンを始める方が増えています。
今年1月に富山でワークショップを行った時にも、ヴァイオリン持参でいらした方あり、突然の質問コーナーや、ミニレッスンコーナーにまで発展!
音楽は音を楽しむのですから、余暇としてもヴァイオリン人口が増えてくれると嬉しいです。
ご自分で演奏すると、またプロの演奏家を聴く時の見方も変わってくるでしょう。
HPにご質問を頂くこともありますが、皆様発表会などでの演奏に、とても真摯に頑張っていらっしゃるようで、心打たれることも度々です。
プロではないのですから、失敗を恐れず、楽しくはまっていってくださいね。

 実は、私の父方の叔母もヴァイオリンを始めて、先日楽器選びにお付き合いしました。彼女の高校時代のお友達が習っているのに触発されたようです。そのまた友人の手作りの楽器を買ったのですが、なかなか良い音色でした。身近でもこの輪が広がっていること、心楽しく見守りたいと思っています。

 さて、10日あまり滞在してました宮崎から先週戻ってきました。南国宮崎での国際音楽祭も今年で9年目を迎えました。
学生時代から参加していますが、すっかり地元に定着していますね。今年はシャルル・デュトワさんが指揮をなさり、編成の大きなオーケストラプログラムから小編成のオケ、室内楽の演奏会といつもに増して盛り沢山でした。
今年は今までとは違うホテルだったのですが、なんと温泉付き!!!わ〜〜い。
連日温泉三昧でしたが、後半体調を崩してしまったのは、水風呂入りすぎたかな。。。。
デュトワさんは、非常に精力的で、2時間以上ぶっとうしのリハなどもあり、そのエネルギーに驚嘆しました。
演奏会や打ち上げの様子は、昨年同様、名カメラマンでもあるホルンの山本さんのHPでお楽しみ下さい。
2003.5Miyazaki -5

 6月7日には、サントリー小ホールでのリサイタルがあります。主催者さんのピアノとヴァイオリンの両方を聴きたい!とのご意向で、前半を桐朋の後輩今井君のピアノ、後半で私の演奏をお聴き頂きます。東京で久々のソロの演奏会ですので、是非いらして下さい。
梅雨どきではあるのが気がかりですが・・・
気温差が激しかったりの木の芽時ですが、皆様どうぞお身体ご自愛下さいね!



2004/04/19皆さまからCMのご感想を頂き有難うございます! (是非見てね)
日々、新緑が目に優しい色合いを増してきていますね。
プリマボードに書きましたように、今テレビで放映されている東京海上火災保険のCMで音楽を担当しました。
下記の2つのヴァージョンですが、どちらも、最初に現れる東南アジアの美しいマングローブの「海の森」が印象的です。
この映像は黒澤作品など撮影された村松監督がほぼ一年をかけて撮影したものだそうで、地球にとっての緑の大切さを、再確認させてくれます。

CM情報 〜生命のゆりかご篇/グリーンボランティア篇〜

生命のゆりかご篇では、たくさんの生命を育む母なる木・マングローブを植えることは、人々や生き物、そして地球を守ること。
だから、東京海上火災保険は植えつづけ、安心をひろげていく。
グリーンボランティア篇では、東京海上火災保険は、たくさんの人たちと協力して植林に取り組み、04年には石原社長もタイで植林に参加。できることからはじめていたら、いつのまにか3000ヘクタールの森になっていた。

ということを伝えています。柳生博さんのナレーションも温かい雰囲気を出していて、私はルイ・アームストロングの名曲「What a Wonderful World」のソロヴァイオリンを弾いて参加。
収録は3月初旬でしたが、スタッフの皆様、環境にコンシャスで真摯なかたばかり。
気持ち良く演奏させて頂きました。
ベテランの中村暢之さんのアレンジでクラシカルな響きが実現しました。

HPへメールで
「サッチモのオリジナルもいいけど、クリアな絵里子さんのほうが私はお気に入りです」
「素晴らしいCMですね。マングローブといろいろな生き物が、次々と映し出されて最後は人間に…絵里子さんのヴァイオリンは、降りそそぐ太陽のように、生き物に生きる力を与えるような暖かさと優しさにあふれていました。」
「映像共々、素晴らしい出来ですね!」


などご感想も頂き、面映いですが、嬉しいです、有難うございます。
今後も放映されるようです。 放映情報は最後に書きますので、是非見て下さいね。

さて、3月は公共ホールネットワーク事業登録アーティストの最後のお仕事で、なつかしの但馬地方を訪問し、最後に和田山町のジュピターホールでコンサートがありました。
昨年の3月と7月にアクティビテイとコンサートをさせて頂いた所で、いつも努力を惜しまない藤田さんたちの熱意が、この地にクラシックの芽を大きく育ててくれている場所です。

(写真はジュピターホールでのコンサートご一緒したピアニストの高橋多佳子さんと)

今回も数カ所の小中学校や養護施設、病院を訪問して出張コンサートのアウトリーチをしました。
この模様をノンフィクションライターの神山典士が書いて下さって、某政党新聞の「元気人」というコラムに載ることになりましたので、機会がありましたらご覧になって下さい。

この音活でのアウトリーチを始めたばかりの2年前、当初は戸惑うことも多々ありました。
それまでは、ホールに自ら足を運んで下さる方々、いわばアクティヴな聴衆の皆様に聴いて頂く事がほとんどの私、こちらから出向いていく、ある意味受動的な聴衆へのアプローチ 〜出前コンサート〜 で、できることはなんだろう?と考えました。

比較的反応の良いアクティブな子供達に比べ、老人ホームなどでの演奏では、興味が無いのかなぁ?と反応の薄さに、なんだか悲しい気分になることもありました。そういった方々の耳をこちら側に引きつけるには、どうしたらいいのかということを真剣に考えてみました。
思いが至ったのは、ホールで弾くときと変わりなく、こちらも真摯に弾く。クラシックの豆知識や楽器についての、ちょっと親切な説明を加味する。また、聴衆も演奏会の時&空間を共有する仲間であることを伝えて、一体となって音楽を表現する、ということでした。

真剣で率直で、鋭い感性の子供達、ハンディキャップを抱えながら前向きに生きている人々、長い人生というマラソンを走り続けてきた人々・・・と様々な方々の前で音を奏で、クラシックへの理解を深めて頂く。
それには、自分自身がいつも真剣に向き合ってきて、また今後も追い求めていく音楽人生を、粉飾なくストレートに伝えることが一番ですね。

3月のアクティビティから、今回は中学生の皆さんからの感想をご紹介
・ヴァイオリンを弾くところを、テレビとかで見たことはあるけど、生は初めてなので感激した。
・ヴァイオリンという楽器の説明をしてくれて、仕組みを知ることができて、興味深かった。
・とてもはずめる曲や、なごめる曲などさまざまな曲を聴くことができてよかったです。
・こういうヴァイオリンの演奏を卒業一週間前に、生で聴けるとは良い思い出になった。
・テレビとかで聞くのとは、ぜんぜん違って、生でが、とても素晴らしいことがわかりました。
・コンサートでヴァイオリンについてよく分かったので、これからもっとヴァイオリンについてたくさんのことを知りたいです。
・ヴァイオリンはあまりなじみがない楽器だったけど、今日の演奏を聴いて少し近くなれた。
・ヴァイオリンは優しい音や激しい音、いろんな音がでていて聴いていて飽きませんでした。
・礒さんは、あそこまで演奏するのに、すごい練習をしたんだと思い、まじで感動しました。
・今日聴いてみて、ヴァイオリンって、とてもいいものだなぁと思いました。
・途中から将来はヴァイオリンを弾きたいって思った。いつもはオーケストラとか聴かないけど、これからはチョット聴いてみたくなりました。
・今日の演奏を聴いて、何かに活かせればいいと思います。

メッセージは、ちゃんと伝わっていると思いませんか?これは自我自賛などではなく、生徒達の感性が素晴らしい証なのです。
でもこれって大人の方々も同様。小さな会場でのコンサートでは、直接の感想などを頂くことがあり、やはり興味を持って音楽のこと楽器のことについての質問があったり。聴衆とのキャッチボールができるのは楽しく嬉しいことです!
HPにもご感想やご意見を是非お聞かせ下さい。演奏にこれからも活かしていきたいと思っています。

さて、東京海上火災保険CM、これからの4月出没情報です。
                  
4/17 出没!アド街ック天国   
4/22 ズームインスーパー                
4/24 WAKE UP,             生命のゆりかご編
   出没!アド街ック天国      グリーンボランティア編
4/26 ズームインスーパー       生命のゆりかご編
4/28 ズームインスーパー       グリーンボランティア編
4/29 ズームインスーパー       生命のゆりかご編

 


2004/03/09季節もココロも動き出す春がやってきます。
桃の節句にはお雛様を飾って、錦糸卵の衣装をまとった母の手作りのお内裏様とお雛様のお寿司を食べる。
という三月三日の過ごし方ができなくなって、はや幾星霜でしょうか。
2月末から兵庫県は和田町に行ってきました。公共ホール活性化事業任期の最後のアクティビティが終わりました。
音活のお仕事に関わった最初の年から、思考錯誤で色々勉強させて頂いた藤田さんとの再会、懐かしく嬉しいですね。
昨年三月と六月にもお邪魔して、一緒に感動を共有してくれた小学校の生徒のみんなにも再会する事が出来て、また初めて伺った老人ホームや、病院、母親教室のお母さんや子供達、小中学校の皆さんにも出会えて、ハードながらも有意義な1週間でした。
今回は小学校のみならず、母親教室で2歳くらいの子にも、老人ホームでおじいさんおばあさんにもヴァイオリンにチャレンジして頂き、各所でヴァイオリンに触れてもらえる機会をもうけてみました。
皆さんなかなかお上手でしたよ!

14日にジュピターホールで高橋多佳子さん、長谷部一郎さんとトリオでの演奏会が終わると、寂しいですが音活全てのスケジュールが終了します。でも、今後もOBとして、参加する機会があると思いますし、2年間に培ったノウハウを、これからも様々な地方の方々との交流や演奏会に反映していこうと思っています。


さて、写真は1月にお邪魔した最勝院の檀家の皆様の前での演奏の模様です。
こちらの副住職の大乗さんは、前にもご紹介しましたが、藤原基央君の中学の先輩です。
一緒に演奏会に来て頂いたりのご縁で今回弾かせて頂きました。
昨年にご本尊がお目見え(というのか?)したとのことで、とても美しいご本尊にお尻を向けて(!)弾く私。。。
大乗さんが司会進行をして下さって、とても温かい雰囲気の中演奏させていただきました。

1月末からは、黒部でのワークショップと演奏会。北国の寒さを覚悟して伺ったのですが、存外温かく、珍しく天候にも恵まれて、雨女疑惑も晴れましたねとおっしゃって下さる方もあり気持ちの良い日々でした。
黒部のホール「コラーレ」は総合的に素晴らしいホールですが、私が今回演奏会を行った場所では、演奏している姿が写真のように壁の大画面にも写り、お客様は、ライブ感覚を楽しめるような趣向となっています。

写真はトークの私と伴奏の佐々木京子さん


前日に行われた、ワークショップでは、初めてヴァイオリンを手にする方、習っている方などと、
お話しやらミニアドバイスやらさせて頂きましたが、皆様の音楽への熱心な取り組みや想いは、とても新鮮な感動を与えてくれました。
ちょっと近寄りがたく、高貴な感じのするバイオリンを身近に感じることができました。とのご感想を頂きましたが、まさにそれが狙いなのです!

翌日は小学校へ出前コンサート。いつものように、子供達から一杯の元気光線を頂きました!帰京後生徒さんたちからのお礼のお手紙が届きました。一部をご紹介。

●絵里子さんはヴァイオリンについてとても分かりやすく教えてくれたのでうれしかったです。
●ヴァイオリンはけっこうむずかしかったけどひけてうれしかったです。
●ずっと楽しみにしていて、気にいった曲があり、心に残るほどきれいな曲でした。
●テレビや映画でしか見た事がないので、初めて目のまえでバイオリンを見た時はとてもびっくりしました。少し小さくて持ってみたら軽く、中は空どうになっていました。音は予想していたのよりも大きかったです。
●一番頭にうかんだのは「不思議」とう言葉でした。礒さんも佐々木さんもむずかしい顔はひとつもせずにかろやかに美しい音色をひいていました。しかも速くひいていると思ったらいきなりおそくひいたりするところも良かったです。
●バイオリンとピアノのあわさった曲がきれいで、すごくびっくりしました。バイオリンは高くしたり,小さくしたりして音が全部ちがいました。大きい音から、小さい音にしていて、とてもきれいでした。
●またいつかきれいなえんそうを聞きたいなと思いました。来てくれて本当にありがとうございました。

    
というわけで、可愛い、するどい感想の数々、子供達の感性って素晴らしいですね。
もちろん、大人の皆様にも、感動して頂けるように、頑張ってまいります。


写真は、黒部から戻って越生町で長谷部君と原さんとのトリオの演奏会です。長谷部君とは桐朋で同世代です。原さんと車で越生まで行ったのですが,想像していたより車が空いていて、ものすごくに早く着いてしまいました。
近くの山田うどんで一息入れて、リハに臨みました。
越生は広大な梅林で有名ですが、まだ少し時期が早かったようです。梅の里おごせクラシックコンサート長谷部一郎トリオと題して、それぞれのソロと最後はメンデルスゾーンのトリオを弾きました。真面目なお顔の長谷部君が、結構トボケたトークで受けておりました。

翌々日は九州は大分へ。テレビでお馴染みの池辺晋一郎先生の監修・司会での演奏会、ピアノの石岡久乃さん、ヴァイオリンの佐分利恭子さんとご一緒。私はバッハと池辺晋一郎のドッペルを弾かせて頂きましたが、
作曲家ご本人の前での演奏は、リハも通じて理解が深まりますね。
演奏後は、なんと!フグ!!に連れていって頂きまして、さらに理解が深まりました。(??)
フグの肝が頂けるのは大分だけと聞いておりましたが、肝を溶かして、それにフグ刺しをたっぷりつけて頂くという、最高の至福のひととき〜!あー、また行きたい。!



2004/01/27今年もどうぞ宜しくお願い致します。
2004年が地球上の全ての人々にとって、幸せな年となりますように!
と言っても、これが一番難しいことですね。誰かの幸せが、他の人の不幸となることもありますし・・・。人々の関係は幾重にも複雑に絡み合っていて・・・
最大公約数の幸せを求めるしかないかもしれません。

でも、小さな幸せで良いから、誰もがほんの一瞬でも幸福!と感じることができればいいですね。その気で探してみると、本当に何気ないところに、いくつも小さな幸せってありますよね。今年は、そんな幸せをいくつも感じる事のできる感性を磨き、演奏にも磨きをかけていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願い致します。

さて、大晦日のジルベスタ―コンサートでは、加羽沢美濃さん作曲の「月のオーラ〜12のヴァイオリンのための」の第二ヴァイオリンで演奏した他は、ほとんどオケで出ずっぱりでした。今年のカウントダウンは、大パイプオルガンの前で、12人のバレリーナが時計の文字となり、プロコフィエフのバレエ音楽「シンデレラ」に合わせて12時を迎えるという趣向で、飯森範親さんの指揮でバッチリ決まりました。

最後はヨハン・シュトラウスのワルツ「春の声」で締めくくり、打ち上げを終えて帰宅は3時に。
元旦はお昼過ぎまで寝ていたいなぁという欲望を押さえて、母方の祖母を親戚で囲んでの新春恒例お食事会。
86才の祖母は昨年は体調がすぐれなくて、入退院。この会も存続を危ぶまれたのですが、大分元気になって明るい笑顔でみんなで「おめでとう!」を言えて本当に良かったです。

(写真は祖母を囲んでいとこ大集合!圧倒的に女性軍が多いですね。赤組優勝?!
今年の紅白ってどうだったのでしょうね?ここ数年見てないのですが)


(写真は風邪をひいて鼻の下が赤い私といとこ衆。)

 

そして、2日は今度は父方の祖父母の家に、久々訪問ができました。こちらも、いとこ大集合に女性軍多し。唯一の男の子の俊ちゃんは転勤で家族3人で上海在住なので、その妹の麻子ちゃんの旦那様以外は皆女子。
小さい頃はいつも一緒に行き、お年玉を頂いていた未穂も、数年ぶりに一緒に行きまして、またお年玉貰ってました。
いいのかぁ?そういうことで。といいつつ、私も頂きましたが・・・・。

少し休日だと、気が緩むのか、すっかり風邪引きモードでしたが、5日から仕事始めで、オペラシティの「フリン伝習録」のリハーサルが始まるころには、体調も戻りました。
こちらの話題はデュオコーナーにて。

17日には本牧の隣花苑にて、私のソロリサイタル。ここは、父母の大学の先輩が女将をしている雰囲気のあるお料理屋さんです。
室町時代の建物を移築して、美食家だった女将の曽祖父、原三渓翁が伝えたお料理を提供することで知られているのですが、ここでは特別な空間に静かな時の流れがあり、女将の自然な接客が、人々を魅了する、ユニークな場所です。
この雰囲気を、私も好きで、時々伺って、女将やお母様とお話して、優雅で貴重な時間を過ごさせてもらっています。

(写真はお正月のお飾りの移築された囲炉裏のあるお部屋)

ここで、演奏会をというお話を頂き、真っ先に弾こうと思ったのはバッハ。
音の響きは違うのですが、不思議とヨーロッパの教会での演奏会と共通点があると感じたのです。そして、バッハに触発されて無伴奏ソナタを書いたベルギーの名手イザイの作品をと自然にプログラムも決まりました。

当日は、今年初めての雪が朝からシンシンと降り、いよいよ雨女から今年は雪女にバージョンアップ?!したかと思いましたが、それほど悲惨なまでには至らなかったので、お客様にとって、本当に良かった!とほっと致しました。

 

(写真はお正月料理を召しあがった後の演奏をお聴き下さるお客様)

雪と古民家とヴァイオリンのコラボレーションが、とても神秘的で素敵な演奏会だった、
など嬉しい感想を頂きましたが、次回は雪が絶対降らないような時にしたいですね。

 

 

(写真はお正月の設えの隣花苑の石釜の前で、素敵な女将と終演後すぐに重装備に着替えた私)

今年も、様々なシーンで成長を続けるヴァイオリニストであるように、努力してきたい
と思います。これから、黒部でのワークショップと演奏会で、雪国へ。
雪に慣れている地方は、きっと備えが充分なことと思いますので、関東での雪のような心配はないでしょう。その後は埼玉越生町でトリオの演奏会、そして、南へ飛んで大分での池辺晋一郎先生監修の演奏会。
池辺先生作曲の2つのヴァイオリンの作品を仲良しの佐分利恭子ちゃんと弾きますので楽しみです。ピアノはデュオのCDでお世話になった石岡久乃さん。
日本の広さを実感しながら旅をしてまいりまーす。

 

 

 

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2000/4/12はじめまして!礒 絵里子《いそ えりこ》です。
このHPが立ち上がってから早数年・・・月日の経つのは本当に早いものですね。
開設当初は、1996年から留学していたベルギーに、まだいた私ですが 、2001年からは日本に戻ってきて本格的音楽活動を始めました。
演奏の機会も増えてきて,HP見ましたと言われる事も多くなり、活動状況や私事を知って頂くのも、とても嬉しい事ですね。
益々インターネットの時代を実感する今日この頃です。

2002年はデュオプリマのCDデビューや、ソロのリサイタルを控えていて, 様々なチャレンジもしたいし、大変だけど楽しい年になりそうです。
どうぞ今後も温かい応援よろしく!!