人気ピアノ・トリオ「椿三重奏団」のセカンド・アルバムです。デビュー・アルバム「メンデルスゾーン＆ブラームス：ピアノ三重奏曲第1番」では、艶やかで薫り立つようなカンタービレが聴く者の琴線に響き「レコード芸術誌特選盤」に選出されてベストセラーとなりました。
このアルバムでは一転、ロシア音楽を代表するチャイコフスキーとショスタコーヴィチの名作による、その重厚でエモーショナルなアンサンブルが圧巻の魅力となっています。眼前で繰り広げられる丁々発止のまさに手に汗握る迫真の演奏が、DSD11.2MHz超ハイレゾ・レコーディングにより刻印されました。（CD2枚組）

【4弦+6弦=10弦が奏でる、パッションとカンタービレの音の万華鏡】
10年以上共演を重ねてきた礒絵里子(ヴァイオリン)と河野智美(ギター)がユニットを組み、この度デュオ・パッシオーネとしてデビューしました。
弓で奏でるヴァイオリン(4弦)と、指で爪弾くギター(6弦)の合計10弦で紡ぐ千変万化の音のタペストリーは、まさにデュオ・パッシオーネの真骨頂。
ブエノスアイレス組曲や、7つのスペイン民謡、ルーマニア民俗舞曲、デュオ・パッシオーネのために編曲されたエル・ビート、2021年に生誕100年を迎えたピアソラ作品まで、スペイン・南米音楽を中心に魅惑の全23トラックを収録。

椿三重奏団。2019年に命名されたこのトリオは、結成に至るまでに実に10年以上に亘る共演を積み重ねてきました。高橋多佳子（ピアノ）、礒絵里子（ヴァイオリン）、新倉瞳（チェロ）、それぞれソリストとして充実した活動を続けていますが、その歳月を重ねたがゆえの熟成した3人のアンサンブルは、エモーショナルでダイナミック、そして精緻です。デビュー・アルバムにふさわしい古今絶世の名曲で、まさに満を持してその成果を世に問います。

日本を代表する実力派ヴァイオリニスト、礒絵里子のデビュー20周年記念アルバムです。礒絵里子がこよなく愛し、折に触れて取り上げてきた珠玉のヴァイオリン愛奏曲全18曲を収録しました。
共演の實川風（じつかわ かおる）との浪漫溢れるエスプレッシーヴォ（表情豊か）なアンサンブルはまさに薫り立つフィネス二満ちた孤高の音世界です。

本場ベルギーで学んだ礒絵里子のヨーロッパ本流のヴァイオリンと、陰の天才から真の天才へと大きな変貌を遂げた新垣隆のピアノによる珠玉のヴァイオリン名曲集です。
新垣隆自身の名前が冠されるクラシック・アルバムとしては初となるこの「ロンド」は、新垣隆が新たに書き下ろした「ロンド」「哀しい鳥」という2曲の新曲を収録、さらに珠玉のヴァイオリン名曲全16曲を収録しました。
その薫りたつような音の花束は聞く人の琴線に深く触れることでしょう。学生時代から長きに渡り深い友情と信頼を醸成してきた礒と新垣による至高のデュオ・サウンド、その芸術が今、ここに結晶し、そして飛翔します。

デュオ・プリマ＝従姉妹同士のふたりから成るヴァイオリン・デュオのユニット。〈主役〉を表す〈Prima〉はスペイン語で〈女性の従姉妹〉の意味を持つ。デビュー10周年を記念したアルバム〈デュオイズム〉では、古典から近代までヴァイオリン・デュオの名作をセレクト、10年の時空（とき）を超えてその〈イズム〉が今ここに結実した。ゲストアーティストとして、ギターの福田進一、チェロのエマニュエル・ジラールが参加、その馥郁たる薫り立つようなサウンドは、まさに極上の室内楽ならではの愉悦である。

垂涎のトリオが誕生した。まさに「水（アクア）」のごとく、時には滔々と湧き出す源流のように、時には清冽なせせらぎのように、そして時には怒涛のごとく押し寄せる奔流にその姿を刻々と変え、比類ない生命力を携えながら、ジャンルの垣根を乗り越えて見事な音楽的感興を創出したのである。このトリオの出現は、真に衝撃だ。（真嶋雄大 音楽ジャーナリスト）

多岐にわたり活躍を続ける本格派ヴァイオリニスト礒絵里子によるＥＸＴＯＮデビュー盤です。
華やかに演奏活動をスタートさせた彼女もデビュー10周年を越え、音楽的にも大きな花を咲かせようとしています。
これまでの集大成とも言える当盤では、礒自身技術を磨き、音楽的故郷であるベルギーの作曲家を取り上げました。円熟期を迎えようとしている礒絵里子の渾身のアルバムをお楽しみ下さい。

ヴァイオリン2挺という珍しいデュオ「デュオ・プリマ」の第二弾。
前回はピアノ以外にハープやギターも参加して、映画音楽を取り混ぜた作品となっていたが、今回はピアノだけで、“女性”をテーマに5つのオペラを中心に構成し、ヴァイオリン二重奏の特質をより鮮明に出している。
なかでも『カルメン』と『椿姫』は単にアリアや、ヴァイオリン・ソロ版の編曲ではなく、オペラ全体をうまくまとめていて、彼女たちのテクニック、表現なども含めてこのアルバムの核となっている。
全曲のアレンジと、ピアノを受け持った山田武彦の洒脱で凝った編曲も秀逸で、無条件に楽しめるアルバムとなった。

礒絵里子、初のソロ・アルバム。
かつての巨匠たちが盛んに録音していた「古き良き時代」の小品を新しい感性で録音するという、洒落た企画のアルバム。
礒の意欲が伝わってくる名演が繰り広げられ、音楽家としての育ちのよさを感じさせる出色のアルバムとなった。

いとこ同士の礒絵里子、神谷未穂によるヴァイオリン・デュオ「デュオ・プリマ」のデビュー盤である。
「プリマ（prima）」とはイタリア語で主演女優の意味だが、スペイン語だと女性同士のいとこという意味になる。
両人とも堂々たるキャリアを誇る、文句なしの実力派ソリストだが、別々の道を歩んでいた二人が揃う事によって、見事な華がこのCDに結実している。

礒絵里子、作曲家としても著名な野平一郎、ベテランの林俊昭という組み合わせによる自発性に富んだアンサンブルが心地よい。
名うての名人たちによるスケール感溢れた多彩な味わいに富んだ名演である。